平昌五輪を見て
冬季のオリンピックをこんなに観戦したのは初めてだ。
改めて、オリンピックは面白いと思った。
印象的だったのはインタビュー時の選手のコメントだ。
トップアスリートはコメントも素晴らしい。
学べることが多い。
みんな共通していることは、チームや応援してくれている人に感謝の気持ちを持っていることだった。
今の自分がいるのは、周りのみんなのおかげだ、と。
個人競技であっても、監督、コーチなどの指導者や、周りの支えが合ったから、此処におれるんだと。
そして、みんな少なからず挫折や失敗を味わっているということ。
そういう経験があったからこそ、それでも続けてきたからこそ、あの場に立っている。
嫌なことがあっても、必死に戦ってきたからこそ、今がある。
メダルが取れても、取れなかっても、世界のトップレベルであり、トップレベルで経験できたことは、今後の糧になる。
勝っても負けても、次への課題を追求できる姿も、トップアスリートでいられる理由だろう。
個人的に一番応援していたのは、スノーボード女子パラレル大回転の竹内智香選手。
ソルトレークシティーから5回連続のオリンピック出場。
ソチの銀メダリスト。
金メダルを目指した4年間。
大けがを乗り越えてのオリンピックでベスト8は素晴らしかった。
諦めない心を教えてくれた。

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カーリングはルールがわかれば、観ててとても面白い。
正確なショット、次の展開・氷の滑りを読む力、全ての要素が必要になる非常に難しいスポーツだと思った。
悔しい思いをした選手がオリンピックの舞台で活躍している姿を観れるのはうれしい。
銅メダルをとって新しい歴史を作れたことが、結果として表れたのは努力の賜物だ。
“カーリングが人生ではなくて、人生の中にカーリングがあることを学んだ”と言っていたのが印象的だった。
ジャンプの高梨沙羅選手の銅メダルは次につながるメダルだっただろう。
女子団体パシュートは安定したチームワークで互いの信頼性が伺えた。
菊池彩花選手が三人に本当にありがとうと言った言葉に全てが詰まっている。
羽生結弦選手はとてつもないすさまじい心の強さ。
宮原知子選手は怪我を乗り越えてのショート・フリーの自己ベスト更新の演技。
平野歩夢選手はショーン・ホワイトとの技の争い。

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渡部暁斗選手は金メダルと宣言して自分にプレッシャーをかけてた中での銀メダル獲得は素晴らしい。
“まだまだ金メダルを取れる資格がない”
“見えているが、どう登ればいいかわからない”
と言っていたのが印象的だ。
高木菜那、美帆選手のメダル獲得はとても意味のある出来事だ。
天才と言われた美帆選手が努力をすればトップとなる能力を持っていること。
美帆の姉ではなく菜那という選手を示してくれた。

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小平奈緒選手は一言では言い表せない滑りを見せてくれた。
加藤条治選手はメダル圏外から、オリンピックに出場し、さらに6位入賞を果たす。
復活するまでの道のりはどんな感じだったんだろう。
様々なことを乗り越えてたアスリートたちは、どのように努力し続け、どのように葛藤を克服し、また葛藤と向かい合い続けながら、自分を高めているのだろう。
スノーボード女子ビッグエアで金メダルを取ったオーストリアのアンナ・ガッサー選手。
元は体操選手だったが、18歳でスノーボードを始めて、26歳でオリンピックチャンピオンとなった。
どの競技の選手も幼少期から始めている場合が多い。
特に印象に残った選手のコメントがある。
“何事も始めるに遅いということはない。努力は報われる”
信念を持って努力し続けることは大事だと思わせてくれる。

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インタビューに答えている選手の発する言葉は、年齢、種目に関係なく、みんとしっかりとした発言ができているのに驚かされる。
やっぱり、トップレベルのアスリートは、センスだけでなく様々なことを考えながら各々のスポーツに取り組んでいることが伺える言葉だった。
自分のパフォーマンスを出せた選手も、出せなかった選手も、オリンピックで競技できたこと、次の課題に向かって前に進んでいると感じた。
出場した全選手、オリンピックを目指した全選手、自分を超えようと努力してる人たちは素晴らしい。
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