映画「セッション」音楽家の音楽への狂気
何を借りようかレンタル店を徘徊している時に見つけた作品。
音楽は好きだが、音楽関連の映画は殆ど見たことがなかったので、おもしろそうと思い借りた。
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セッション Whiplash
日本では2015年4月に公開された。
第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、3部門で受賞。
アンドリュー:主人公。ジャズ・ドラマー。マイルズ・テラーは2015年の映画「ファンタスティック・フォー」のリード役。
フレッチャー:大学のジャズバンドの最高の指揮者。J・K・シモンズはどっかで見たことある顔と思っていたら、映画「スパイダーマン」3部作のピーターの上司の新聞編集長役。
アンドリューの音楽に対する貪欲な情熱が、音楽家らしさを表現している。
フレッチャーは素晴らしい指揮者で指導者だが、明らかやりすぎやろって感は否めない。
その無茶苦茶なやり方・暴言に、負けずについて行こうとアンドリュー。
何かに情熱を傾け、スキルを磨こうと必死に努力していた人には、少なからず共感するシーンだ。
家族との関係も良いとは言えない、微妙な関係だが、親に対して自分を認めてほしいと思ったことのある人ならわかる気持ちも描かれている。
情熱を傾ける
自分の情熱にかけるために、他の何もかも全てを捨てて一つのことに没頭する姿。
それを失ったときに、空っぽになる感じ。
やっぱり、捨てきれない情熱。
再び演奏したときの、感情の解放感。
共感できる感情が多くあったので。感情移入しやすい作品だった。
情熱を傾けていたものをなくしたときに、心配してくれる家族の存在も大事だと思わせてくれる。
余談だが、彼女役のメリッサ・ブノワが、まさかの海外ドラマ「スーパーガール」のスーパーガール役だったとは・・・
髪の色があんなに違うだけで、全然わからなかった。
狂気の果てに
偉大な音楽家を育てるには、ここまでしないといけないのか!?って思わせるJ・K・シモンズの演技が圧巻過ぎる。
その指導について行こうとするマイルズ・テラーの狂気のドラム演奏も圧巻過ぎる。
始まりから終わりまで、全く目が離せなかった。
息継ぎするのを忘れるくらい見入ってしまった映画。
ジャズをあまり知らなくても楽しめる作品。
最後までどんな展開になるのかわからないストーリー。
諦めずに続けることで、自分の感情を満たせる日はやってくるのだろうか。
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