「最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常」No Art, No Lifeな生活を送る大学生たち


一番の得意科目を一つ上げるとすれば?って質問をされたら、迷わず「美術」と答える。専門分野は理系だけど。

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最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常


著者:二宮敦人

出版社:新潮社


概要


著者の嫁が東京藝大の学生。藝大生たちの不可思議な生態を知る。


学び


読んでて一番思ったことは、藝大生の生態が、理系の大学院生と似ていたことだ。学科によっては、作品制作のために寝泊まりするところは、実験で研究室に寝泊まりするのと共通する。

練習を一日何時間もするところは、朝から晩まで実験を日々実施するのと共通する。曲の解釈のために作曲家や時代を調べるところは、多くの論文を読んで次の実験に取り組んだりするところが似ている。

それぞれの専門分野で高い能力を有するが、それ以外のことは無頓着である。また、卒業後は行方不明者が多いところなんかは、博士号を取得した学生の末路と似ている気がする。

理系と芸術とは全く異なるように思えたが、その生態には多くの共通点があることが読んでいて面白かった。


印象に残る内容


特におもしろかった内容を挙げるとしたら「2.才能だけでは入れない」「4.天才たちの頭の中」の2つ。どんな受験を経験したのか、才能ある藝大生の中でも天才と呼ばれる人たちはどんなことを考えているのか知れる。

芸術系の学科と音楽系の学科の違い。藝大生の生活。たくさんの学生のインタビューを通して、藝大生の生態を調査しているので、リアルな内容がおもしろい。

藝大生のセンター試験の点数は意外と低いことに驚くいた。かなり実技が大きい割合を占めるということだろうか。それを高校生の時に知っていれば、私も藝大の受験にトライしていたかもしれない。もちろん、実技で受かるかはさておき。


最後に


東京藝術大学はもちろん東京に在る。関西にも東京芸術大学レベルの国立大学があったらいいのになぁ…と思ったりした。

No Music, No Life、No Art, No Life、No Research, No Life。そんな言葉を大切にして生きたいと思わせてくれる一冊でした。


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