映画「マレフィセント2」マレフィセントの妖艶さがパワーアップした
アンジェリーナ・ジョリー演じる1作目のマレフィセントが恐怖を感じるくらい良かったので、続編を映画館に観に行った。けど、冒頭10分見逃してしまった。やっと、最初から鑑賞できた。
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マレフィセント2 Maleficent: Mistress of Evil
2019年10月に公開された。
- マレフィセント:強力な力を持つ妖精。アンジェリーナ・ジョリー。
- オーロラ:育ての母のマレフィセントを慕うムーア国の女王。エル・ファニング。
- フィリップ:アルステッド国の王子。ハリス・ディキンソン。
- イングリス:フィリップの母親で王妃。ミシェル・ファイファー。
- ディアヴァル:マレフィセントの僕。カラス。サム・ライリー。
- ジョン:フィリップの父親でアルステッド国王。ロバート・リンゼイ。
オーロラ姫とフィリップ王子が結婚に良く思ってないマレフィセントと、何かを企むフィリップ王子の母親イングリスの争いを描く。
ディアヴィルにオーロラがフィリップのプロポーズを受けたことを聴かされ、振り向いた時のマレフィセントの顔が怖すぎてしびれる。逆にこの映画最大限の魅力を冒頭で実感できる。前作と変わらないマレフィセントの妖艶さと、さらにパワーアップした怖さが自分的にはよかった。
水面に映し出された顔を見ながら、笑顔の練習をしてるのが超怖いけど、超笑える。
フィリップの両親との会食の場で、マレフィセントとイングリスがけん制し合ってる食事会は、全く味を感じないと思う。女の闘いみたいで怖すぎる。イングリスがマレフィセントをむっちゃ挑発してるのをみて、こんな嫌な奴、現実でもおるよなって思い出す。
マレフィセントは見た目は怖いけど、イングリスの方が裏の顔とか思惑があって本当の魔女みたい。
フィリップの父親ジョンに呪いをかけたと濡れ衣を着せられて、オーロラにも信じてもらえなかった時のマレフィセントの絶望した気持ちがむっちゃわかる。
他人に対する思いやりや配慮を見せないマレフィセントが、ハメられて悪のレッテルを貼られたり、酷い扱いを受けたりする姿を観ると、現実世界でもそーいう性格の人が損を売る傾向にあるなって思って、考えさせられた。
ハリネズミみたいなちっこい妖精が超かわいい。「メン・イン・ブラック」のポーニィみたいで、ああいうキャラは癒される。3人のちっちゃい妖精の会話、やり取りも笑顔にさせてくれる。教会に閉じ込められて攻撃された時も、奮闘する姿はちょっと感動的やった。
マレフィセントが自分と見た目が似たような仲間がいると知った時の喜ぶ心の動きを感じた。自分と同じように人間に怒りを感じる気持ちを理解しながらも、オーロラを大事に思う気持ちがあるので完全に憎しみきれない心の葛藤の表情がよかった。
かわいい顔をしたオーロラが、独立心が強く、真の通った性格の女性として表現されているのが、最近の映画において女性の描かれ方のトレンドな気がする。守られる側としての描き方から、自分で考えて行動するのが普通の女性像となってきている気がする。まだまだやけど。
フェニックスとして復活した後に、塔から落ちたオーロラを助けた後に。マレフィセントのセリフ「Well, well」ってのをオーロラがマレフィセントに向かって言ってのが1作目からの総括って感じでよかった。
人間が自分の想像外のモノを排除しようとするのも、虐げられてきた側が虐げてきた側に復讐するために争いが生じる過程も、それぞれの正義を信じて行動を起こすので、何が悪いとか一概に決めれないと考えさせられる。
ディズニー映画は、子供が見る映画と思っていたけど、大人が観てもかなり考えさせられるテーマを与えられている作り方をしている気がする。
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